就労継続支援は、具体的にどのような人が利用できるのでしょうか。A型・B型それぞれの解説と、A型事業所、B型事業所それぞれで具体的にどのような方が利用しているかと言った事例についても合わせてご紹介します。
A型事業所を利用できる方の年齢は、原則18歳以上65歳未満の障がいのある方が対象となっています。
「特別支援学校を卒業して就職活動をおこなったが、雇用に結びつかなかった方」や「就労移行支援事業所などの利用で就職活動をおこなったが、雇用に結びつかなかった方」、「企業での就労経験がある方で、離職を経て現在は働いていない方」が条件となっていますが、自治体によっても条件が異なる場合があるので、事前に確認をしましょう。
B型事業所を利用できる方については、「就労経験がある方で、年齢や体力面で一般企業への就労が困難な方」、「就労移行支援を利用したが、雇用につながらなかった方」、「障害基礎年金1級を受給している方」、「サービス管理責任者等のアセスメントにより就労面の課題が把握されている」が主な対象者となっています。
障がい者手帳を持っていないという方でも、主治医や自治体が認定をした方については、利用が可能ですので、詳しくは事業所に問い合わせてみると良いでしょう。
就労継続支援A型を利用している方には、どのような人がいるのでしょうか。こちらでは、就労継続支援A型を利用している方の事例を3つあげて、それぞれ詳しくご紹介します。
宝石関係の仕事をしていたが、ある日脳出血により入院し、半身麻痺が残り、身体障がいとなる。
リハビリを行い、少しずつ体を動かすことできるようになり、ヒューマングローの利用を開始する。
継続的に通所をしながら体力を向上させ、ワードやエクセルなどのパソコンスキルを習得。利用開始から2年後に行政機関の事務職の仕事で就職。現在も定着支援を受けながら、働いています。
客室清掃の経験はなかったが、水周りの清掃など以前の清掃と変わらない業務も多々あった為、比較的すぐ業務に慣れることが出来た。
現在では、水周りだけではなく、客室のベッドメイキングを一人で行うなど、利用者の中心的な存在として業務を行っている。
今後は、業務を通じて習得したスキルを活かし、ホテルの客室清掃を行う企業への一般就労を考えている。
就労継続支援B型を利用している方には、どのような人がいるのでしょうか。こちらでは、就労継続支援B型を利用している方の事例を3つあげて、それぞれ詳しくご紹介します。
朝起きてやることの無いことほど惨めなことはありません。することが無いから再飲酒の繰り返し。体に良いはずがないです。
が、今は起きて行く場所があります。やる仕事があります。仲間がいます。工賃も貰えます。ノルマは無くマイペースでやれるからストレスもたまりません。
自然とアルコールとは無縁になります。社会復帰を目指す人には最適な場所です。
注意散漫になってしまうことに課題がある利用者様に対しては、職員が本人になりきって普段の行動を再現し、『本人目線だと何が目に飛び込んでくるのか?』『そこから何に気を取られそうか?』を実施し、日々の観察から得た情報から、何に注目しているかを話し合い、集中しやすい環境を構築し、主体的に作業に取り組むことができるようになりました。
作業内容を組み立てることに課題がある利用者様のケースでは、お昼休みになるとスタッフに声をかけてはあれこれ理由をつけて帰ろうとすることが度々ありましたが、そのような時には少しご本人とお話をし、困っていることをヒアリングし、職員が手伝えることを少しずつ行い、ご本人が作業しやすい環境の構築を行いました。
就労継続支援は、条件に該当する方であれば給与や工賃を稼ぎながら働くことができます。
A型・B型それぞれで利用条件が異なりますが、利用者様それぞれの障がい特性やお困りごとをしっかりとヒアリングしながら、1人1人の抱える課題の抽出や、職員とともに設定した目標に合わせた支援を行っています。
就労継続支援を利用する際は、自分の希望に合った働き方ができる事業所を選びましょう。
以下では、理想とする働き方別に江東区、江戸川区にあるおすすめの事業所をご紹介しています。どんな事業所があるか、見てみてください。