グレーゾーンとは「発達障がいの特性は持っているものの、診断がつかない」状態を指します。
一般的に、障がいを持つ方の就労を支援するサービスとしては、ハローワークや就労移行支援、就労継続支援などが挙げられますが、グレーゾーンの方の場合は支援を受けることが可能なのでしょうか?
ここでは、グレーゾーンの方の特性をふまえつつ、就労へのポイントをまとめました。江東区・江戸川区の就労継続支援事業所もご紹介していますので、参考にしてみてください。
また以下のページでは、受けられるサポート別に、江東区、江戸川区のおすすめ就労継続支援事業所について紹介しています。自分らしく働ける事業所探しの参考にしてみてください。
グレーゾーンとは正式な名称ではなく、「発達障がいの傾向はあるものの、確定的な診断を下せない」状態のことを言います。
以下3つのいずれかの特性を持っていながら、医師からの診断を受けていない人が該当します。
また、医師から診断を受けない程度という場合もあれば、大人になってから「自分は発達障がいなのでは?」と悩み、結果自分をグレーゾーンと認識している人も少なくないようです。
グレーゾーンと言っても、上記3つの発達障がいはそれぞれに特性が異なるため「自分の個性に合わせた職種を選ぶ」ことが大切。
例えばASDであればコミュニケーションが重要視されず、個人で仕事を完結できるもの、マルチタスクが求められないものなどがおすすめだと言われています。
ADHDなら幅広い好奇心やフットワークの軽さを活かせる営業職やデザイナー、研究職などが向いている傾向がありますし、学習障がいの場合は「できないことがメインにならない」職種を選ぶのが良いでしょう。
グレーゾーンの方は、医師からの診断を受けていないため、就労継続支援はじめ福祉的な支援制度の利用対象とならないことがあります。
ただし、自治体によっては利用できる場合もあるようなので、各自治体の窓口や事業所に問い合わせてみると良いでしょう。
ここでは精神障がいの方を対象とした事業所をご紹介していますので、気になる事業所があれば、グレーゾーンの方が利用可能か、相談してみてください。(2023年4月調査時点)
グレーゾーンの方の場合、診断が下りていないからこそ「自分がどのような発達障がいの特性を持っているか分からない」ケースも多いと思います。
結果、他者とのコミュニケーションが上手くできなかったり、仕事の段取りを組むのが苦手だったり、指示を理解できなかったりといった不自由さがあっても、何が原因かが掴めず、漠然とした生きづらさを抱えやすいようです。
そのため、グレーゾーンの方の一番の課題は「自分の特性を理解し、向いている仕事に出会う」ことだと言えるのではないでしょうか。
グレーゾーンの方の場合、就労継続支援は受けられるのか?と不安な方も多いでしょう。
グレーゾーンの方は医師からの診断がないことから、利用対象とならない場合があります。
しかし、就労継続支援は「障がい者手帳が必須ではない」ため、自治体によっては利用できることがあるようです。
希望がある方は、自治体の窓口や事業所に相談してみると良いでしょう。
1.必要書類を用意する:就労継続支援B型の場合、障がい者手帳や主治医の診断書、自立支援医療受給者証があれば就労継続支援を受けることが可能です
2.市区町村の窓口で利用申請を行う:これはA型・B型共通となります
3.サービス等利用計画書の作成:これもA型・B型共通です。詳しくは窓口でお尋ねください
4.受給者証(障がい福祉サービス等利用受給者証)を発行・事業所との手続き
手続きが済んだら、A型は雇用契約、B型は通所契約を結んで完了です。