就労移行支援とは、具体的にどのような支援なのでしょうか。こちらのページでは、就労移行支援でできることや対象者、利用期間などについての詳細と、就労継続支援との違いなどについて詳しく解説します。
就労移行支援は一般就職に向けたトレーニングをはじめ就職への支援を行う福祉サービスです。ここでは、就労移行支援の基本的な情報を解説します。
障害を持つ方の中でも、一般就労を目指している方に対して希望する職業に就職するために必要な知識やスキルの習得をするための職業訓練や、履歴書の書き方、模擬面接などの就職活動サポート、就職に関する相談や必要な支援、企業における職場実習などの機会の提供などの支援を行っています。
統合失調症、うつ病、躁うつ病(双極性障害)、不安障害などを抱える精神障害を持つ方、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、アスペルガー症候群などの発達障害を持つ方、難聴・聴覚障害・視覚障害・肢体不自由・内部障害などの身体障害を持つ方、知的障害や難病などをお持ちの方が対象となっています。
原則で2年間という期限がありますので、A型事業所やB型事業所で就労訓練を受けた上で、一般就労への意欲が高まったタイミングや、働くことに対して自信がついてきたタイミングで利用をすると良いでしょう。
もし、2年という期限内で就労が出来なかった場合には、改めてA型事業所やB型事業所を利用するという方法もあるので、安心です。
就労移行支援を利用する場合、以下のように世帯収入によって負担する利用料金が異なります。詳しくはお住いの市区町村の障害福祉窓口に問い合わせてみてください。
事業者内や自宅でパソコンを使ったデータ入力作業や事務作業、事業所内や工場内でピッキングなどの軽作業、書類の整理や仕分けなどがあります。
また農作業、ハンドメイド商品の制作、パンや食品などの製造・販売、クリーニングや清掃作業など多岐にわたるので、興味のある仕事ができる事業所を選ぶと良いでしょう。
就労継続支援は就労の機会の提供を目的としたサービスです。A型・B型の2種類があり、原則として利用期限はありません。一方就労移行支援は、就職に必要なスキルを身に付けることを目的としており、2年以内の利用期間があります。
また、就労継続支援では賃金が発生するのに対し、就労移行支援では基本的に賃金がない点も大きな違いです。
自分の体調や目的に合わせて、どちらのサービスを利用するか検討してみてください。
就労移行支援を利用するには、基本的には「就労移行支援事業所」を探すところからスタートします。
自宅からの距離やどんな仕事ができるかなどを踏まえて、候補となる事業所をピックアップし、見学へ行きます。
次に利用先や利用したい時期などが決まったら、市町村窓口で障害福祉サービス受給者証を申請します。認定されると障害福祉サービス受給者証が発行されますので、事業所との利用契約を経て、利用開始となります。
就労継続支援と就労移行支援はよく似ていますが、「働く場所を探している場合は就労継続支援」、「一般就労への支援をして欲しい場合は就労移行支援」と利用する際の目的が大きく異なります。
就労支援を受ける際は、違いをしっかり理解し、自分に適した支援を受けることが大切です。自分で判断しきれない場合は、自治体や事業所に問い合わせ、相談してみるのも良いでしょう。
以下では、江東区、江戸川区にあるおすすめの事業所をご紹介しています。どんな事業所があるか、見てみてください。